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AHF退院後に高用量GDMT、大半の患者で実現可能かつ安全

2024年2月6日  専門誌ピックアップ

急性心不全(AHF)による入院から退院した後のガイドライン準拠薬物療法(GDMT)の用量達成度と転帰との関連をSTRONG-HF試験の事後2次解析で検討。強化治療に割り当てられた患者515例を対象とした。至適用量に対する投与量の割合で、患者を低用量群(50%未満)、中用量群(50%以上90%未満)、高用量群(90%以上)に分類した。 その結果、2週時では低用量群7.6%、中用量群49.3%、高用量群43.1%だった。至適用量に対する投与量の10%増加は、退院後180日間の心不全再入院または全死因死亡の減少(調整後ハザード比0.89、95%CI 0.81-0.98、P=0.01)、全死因死亡率の低下(同0.84、0.73-0.95、P=0.007)と関連した。退院から90日後の生活の質(EQ-5D視覚的アナログ尺度)の改善は、低用量群より中用量群および高用量群で大きかった[平均差0.10点(95%CI -4.88-5.07)、3.13点(95%CI -1.98-8.24点)、P=0.07]。90日目までの有害事象発生率は、2週時のGDMT処方量が多い患者ほど低かった。...