1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 黒色腫のSLNB対象を選定する予測モデル、性能を評価

黒色腫のSLNB対象を選定する予測モデル、性能を評価

2024年2月6日  JAMA Surgery

スウェーデンの黒色腫レジストリデータを用いて、センチネルリンパ節生検(SLNB)の対象者を選定する際の予測モデルの有用性を相対的有効性調査研究で検討。メモリアルスローンケタリングがんセンター(MSKCC)とMelanoma Institute Australia(MIA)が開発したモデルで患者ごとにセンチネルリンパ節(SLN)陽性の予測確率を算出し、決定曲線分析を用いて各モデルの臨床的有用性を評価して、全例にSLNBを実施する戦略と比較した。 その結果、患者1万89例(中央値64.0歳、男性52.9%)のBreslow深達度の中央値は1.8mm、17.9%がSLN陽性だった。全例にSLNBを実施する戦略と比較して、リスク閾値5%では両モデルとも追加の純便益を示さなかったが、リスク閾値10%以上では両モデルとも純便益の追加が見られた。最大の便益は閾値10%のときにT2黒色腫で得られ、全例のSLNB戦略との比較で、MSKCCモデルで100例当たり8件、limited MIAモデルで100例当たり7件のSLNBが回避可能だった。...