DSM-5-TR作成委員会メンバーの6割に利益相反を確認

2022年に発表された米国精神医学会の「精神疾患の分類と診断の手引」第5版改訂版（DSM-5-TR）の委員会メンバー86人および作業部会メンバー6人（いずれも米国医師）を対象に、米国Open Paymentsデータベース（医師に対する医薬品および医療機器企業の支払いデータ）を用いて、DSM-5-TR作成に携わった医師と企業の金銭的つながりを横断解析で検討。主要評価項目は、2016-19年にDSM-5-TRの委員会および作業部会メンバーが企業から受け取った報酬とした。 その結果、92人のうち55人（60％）が企業から支払いを受けていた。合計の報酬金額は、委員会メンバーで1420万ドル（1120万ポンド、1300万ユーロ）を受け取っていた。作業部会メンバーの3分の1（33.3％）で、企業から支払いを受けたことがOpen Paymentsに報告されていた。...