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切除不能NSCLCに寡分割同時化学放射線療法が有望

2024年2月9日  JAMA Oncology

局所進行切除不能非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、適応的定位放射線治療(SABR)によるブーストを実施する寡分割同時化学放射線療法の最大耐量(MTD)を、早期単施設照射線量漸増非無作為化比較試験で検討。全例に4Gyを10回照射後、代謝活性を有する残存病変に適応的SABRによるブースト(低線量5Gy、中線量6Gy、高線量7Gy)を5回実施した。化学療法としてカルボプラチン/パクリタキセルを週1回投与した。主要評価項目はMTDの決定とした。 低線量10例、中線量9例、高線量9例の計28例(年齢中央値70歳、男性57%、III期86%)のデータを評価した。追跡期間中央値は18.2カ月だった。プロトコールで定めたMTDを超えることはなかった。急性期と晩期(90日超)のグレード3以上の非血液毒性の発現率は、11%と7%だった。中線量コホートではグレード3の毒性は認められなかった。高線量コホートでは2例が死亡した。...