1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 若年での同胞との死別体験で早発性CVDリスクが上昇

若年での同胞との死別体験で早発性CVDリスクが上昇

2024年2月10日  専門誌ピックアップ

1978-2018年にデンマークで生まれた209万8659人(男性:51.30%、同胞死亡時の年齢中央値11.48歳)を対象に、小児期および成人早期での同胞との死別体験と早発性心血管疾患(CVD)続発リスクの関連を人口ベースコホート研究で検討。同胞死亡を曝露、早発性CVDを評価項目とし、コックスモデルを用いてハザード比と95%CIを推定した。 その結果、小児期および成人早期での同胞死亡は、全CVDのリスク17%上昇に関連していた(ハザード比1.17、95%CI 1.10-1.23)。リスク上昇は特に心筋梗塞(ハザード比1.66、95%CI 1.12-2.46)、虚血性心疾患(同1.52、1.22-1.90)、心不全(同1.50、1.00-2.26)で観察された。同胞死亡と早発性CVDリスクの関連は、同胞の死因がCVD(ハザード比2.54、95%CI 2.04-3.17)の場合だけでなく、CVD以外(同1.13、1.06-1.19)でも認められた。リスク上昇は、死亡した同胞が年上(ハザード比1.11、95%CI 1.03-1.20)よりも、双生児または年下(同1.25、1.15-1.36...