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クローン性造血変異は冠動脈心疾患のリスク上昇に関与

2024年2月11日  専門誌ピックアップ

中国の一般集団(6181例、中央値53.83歳、女性49.9%)を対象に、クローン性造血(CHIP)と冠動脈心疾患(CHD)新規発症との関連を、Prediction for Atherosclerotic Cardiovascular Disease Risk in Chinaプロジェクトデータとディープシークエンシング、CHD多遺伝子リスクスコア(PRS)を用いたコホート研究で検討。主要評価項目は最初のCHD新規発症とした。 試験開始時に1100例(17.80%)が1372のCHIP変異を有しており、中央値で12.17年追跡した。CHIPは、CHD新規発症と独立して関連し[ハザード比1.42(95%CI 1.18-1.72)、P=2.82×10-4]、変異アレル頻度(VAF)の増加に伴うリスク勾配を示した(傾向のP=3.98×10-3)。VAF 0.5-2%の小クローン保有者は、CHIP保有者のほぼ半数を占め、非CHIP保有者との比較でCHDリスクが高く[ハザード比1.33(95%CI 1.02-1.74)、P=0.03]、VAF 2%以上のCHIP保有者より年齢が4歳低かった(中央...