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軽症から中等症のコロナにシムノトレルビルで転帰改善

2024年2月13日  New England Journal of Medicine

中国の35施設で軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)成人患者1208例を対象に、シムノトレルビルの有効性を第2/3相プラセボ対照試験で評価した。症状発現から3日以内の患者を、シムノトレルビル+リトナビル群またはプラセボ群に均等に割り付け、5日間経口投与し、持続的な症状消失までの時間を主要転帰とした。 その結果、修正intention-to-treat集団では、COVID-19症状の持続的消失までの時間は、シムノトレルビル群がプラセボ群よりも有意に短かった(180. 1時間 vs. 216.0時間、差の中央値-35.8時間、Peto-Prentice検定によるP=0.006)。5日目のベースラインからのウイルス量減少は、シムノトレルビル群がプラセボ群よりも大きかった(平均差-1.51±0.14 log10コピー/mL、95%CI -1.79--1.24)。有害事象の発現率はシムノトレルビル群がプラセボ群よりも高かった(29.0% vs. 21.6%)が、ほとんどは軽度ないし中等度だった。...