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コロナ流行初期に小児の急性期医療利用減が及ぼす影響

2024年2月16日  専門誌ピックアップ

カナダ・オンタリオ州で、0-17歳の小児を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行開始時の医療利用の減少が健康に及ぼす影響を反復横断研究で検討。医療行政データと疾病登録データを用いて、パンデミック期間中の救急受診と入院の割合を、パンデミック前の3年間を基にした予測割合と比較した。 小児の急性期医療利用はすべてパンデミック開始直後に減少し、2020年4月に救急受診の割合(調整相対割合0.28、95%CI 0.28-0.29)と入院の割合(同0.43、0.42-0.44)が最低となった。この減少は、それぞれ2021年9月と2022年5月まで持続した。パンデミック期間全体で、全死因死亡、適切な外来治療で防ぎ得た疾患による入院、新生児の再入院、慢性疾患児の救急受診または入院の割合は予測割合を上回らなかった。しかし、2021年のほとんど(7月が最大で調整相対割合1.49、95%CI 1.28-1.74)と2022年の大部分で糖尿病の新規発症が大きく増加した。...