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心不全患者にCRT-DはICD単独より生存期間延長か

2024年2月18日  New England Journal of Medicine

心不全患者1050例を対象に、心臓再同期療法(CRT)と植込み型除細動器(ICD)の機能をあわせ持つCRT-D(両室ペーシング機能付き植込み型除細動器)の長期生存に対する有効性を多施設共同二重盲検無作為化試験で検討(RAFT試験の長期追跡調査)。ICD単独と比較した。左室駆出率が30%以下、内因性QRS幅が120msec以上(またはペーシングQRS幅が200msec以上)、NYHA分類IIまたはIIIの心不全患者を組み入れた。主要評価項目は全死因死亡、副次評価項目は全死因死亡、心臓移植、補助人工心臓植込みの複合とした。 その結果、全例の追跡調査期間中央値は7.7年で、生存患者では13.9年だった。死亡率はICD群が76.4%、CRT-D群が71.2%だった。死亡までの期間は、CRT-D群の方がICD群よりも長いと考えられた(加速係数0.80、95%CI 0.69-0.92、P=0.002)。副次評価項目に規定した事象の発現率は、ICD群が77.7%、CRT-D群が75.4%だった。...