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高齢女性透析患者にデノスマブで低Ca血症リスクは

2024年2月19日  Journal of the American Medical Association

デノスマブまたは経口ビスホスホネート系薬で骨粗鬆症治療を開始した65歳以上の女性透析依存患者を対象に、重症低カルシウム(Ca)血症のリスクを後ろ向きコホート研究で比較。重症低Ca血症は、アルブミンで補正した血清総Ca濃度7.5mg/dL未満または1次医療機関もしくは救急科での低Ca血症の緊急治療と定義した。 その結果、重み付けのないコホートで、デノスマブ投与患者1523例中607例および経口ビスホスホネート系薬投与患者1281例中23例が重症低Ca血症を発症した。重症低Ca血症の12週間重み付け累積発症率はデノスマブ41.1%、経口ビスホスホネート系薬2.0%だった[重み付けリスク差39.1%(95%CI 36.3-41.9)、重み付けリスク比20.7、(同13.2-41.2)]。極めて重症の低Ca血症(血清Ca濃度6.5mg/dL未満または緊急治療)の12週間重み付け累積発症率はデノスマブ10.9%、経口ビスホスホネート系薬0.4%だった[重み付けリスク差10.5%(95%CI 8.8-12.0)、重み付けリスク比26.4(同 9.7-449.5)]。...