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検診以外で診断されたDCISの長期リスク高い

2024年2月20日  British Medical Journal

イングランドの乳がん検診プログラム以外で非浸潤性乳管がん(DCIS)と診断された女性2万7543例を対象に、長期的リスクを住民対象コホート研究で検討。National Disease Registration Service(NDRS)のデータを使用した。主要評価項目は、浸潤性乳がんの発生と乳がんによる死亡とした。 その結果、浸潤性乳がんが3651例、乳がんによる死亡が908例で発生した。一般集団の期待値と比較すると、リスクはともに約4倍だった[期待値に対する観測値の比:浸潤性乳がん4.21(95%CI 4.07-4.35)、乳がんでの死亡3.83(同 3.59-4.09)]。リスクの増加は、追跡期間中持続した。これらのリスクは、検診以外でDCISと診断された患者の方が、検診で診断された患者より高かった[観測値/期待値:浸潤性乳がん1.26(同1.17-1.35)、乳がんでの死亡1.37(同1.17-1.60)]。25年累積死亡率は、治療別で同程度だったが、同側浸潤性乳がんの25年累積発生率は、乳房切除術を受けた片側DCIS患者(2万2753例)の方が、乳房温存術を受けた患者よりも低か...