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小児敗血症・敗血症性ショックの新診断基準スコアを開発

2024年2月25日  Journal of the American Medical Association

救命救急医学会小児敗血症定義タスクフォースが小児敗血症および敗血症性ショックの新しい臨床基準(Phoenix Sepsis Score)を開発。2010-19年に救急科受診および入院し、24時間以内に感染症が疑われた小児患者17万2984例のデータを用いて後ろ向きコホート研究で開発および検証を実施した。 既存の評価スコア8種の臓器機能不全サブスコアを用いて検証した結果、4つの臓器系サブスコアから成るモデルの成績が最も高かった。その整数バージョン(integer version)であるPhoenix Sepsis Scoreの妥当性検証セットでは、院内死亡予測の適合率-再現率曲線下面積(AUPRC)が0.23-0.38(95%CI 0.20-0.39)、受信者動作特性(ROC)曲線下面積が0.71-0.92(同0.70-0.92)だった。感染疑い患者で、Phoenix Sepsis Scoreが2点以上を敗血症尺度、敗血症+心血管スコアが1点以上を敗血症性ショック尺度としたところ、2005年国際小児敗血症コンセンサス会議(IPSCC)尺度に比べ陽性的中率が高く、感度は同等以上だった。...