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遺伝性血管浮腫にKLKB1遺伝子編集療法が有効か

2024年2月25日  New England Journal of Medicine

遺伝性血管浮腫の成人を対象としたCRISPR-Cas9による遺伝子編集療法の第I/II相試験の第I相用量漸増部分の報告。カリクレインB1をコードする遺伝子(KLKB1)を標的とするNTLA-2002を、25mg(3例)、50mg(4例)、75mg(3例)の用量で単回投与した。主要評価項目はNTLA-2002療法の安全性と副作用プロファイルとした。 その結果、すべての用量レベルで、最も高頻度の有害事象は輸注反応と疲労だった。投与後に、用量制限毒性作用、重篤な有害事象、グレード3以上の有害事象、臨床的に重要な臨床検査所見は確認されなかった。試験開始時から最終評価時までの間に、血漿中の総カリクレイン濃度の用量依存的な低下が認められ、平均変化率は25mg群が-67%、50mg群が-84%、75mg群が-95%だった。1カ月当たりの血管浮腫発作回数の、試験開始時および1週時から16週時まで(主要観察期間)の平均変化率は、25mg群が-91%、50mg群が-97%、75mg群が-80%だった。...