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急性脳損傷にセフトリアキソン単回投与で早期VAPリスク低下

2024年2月26日  専門誌ピックアップ

機械的換気が必要な昏睡状態の急性脳損傷患者を対象に、セフトリアキソン単回投与による早期の人工呼吸器関連肺炎(VAP)予防効果を多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照評価者盲検優越性試験で検討(PROPHY-VAP試験)。患者をセフトリアキソン群(2g)とプラセボ群に割り付け、単回静脈内投与した。主要評価項目は、機械的換気2-7日目までに早期VAPを発症した患者の割合とした。 その結果、解析対象となった319例(セフトリアキソン群162例、プラセボ群157例)のうち93例(早期感染74例を含む)がVAPを発症した。早期VAPの発生率は、セフトリアキソン群の方がプラセボ群よりも低く(14% vs. 32%、ハザード比0.60、95%CI 0.38-0.95、P=0.030)、セフトリアキソンに起因する微生物学的作用および副作用は認められなかった。...