産後にHPVワクチン2回接種の免疫原性良好

米メリーランド州ボルチモアの2病院で出産した女性225例（15-45歳、ベースライン時平均29.9歳）を対象に、ヒトパピローマウイルス（HPV）ワクチン接種2回レジメン（産後0カ月時と6カ月時）の免疫原性を、非劣性非盲検非無作為化試験でHPVワクチン3回接種レジメン（産後0カ月時、1-2カ月時、6カ月時）と比較評価した。既存対照は16-26歳の思春期・若年女性とした。 その結果、ベースライン時にHPV-16血清陰性だったのは171例（76.0％）で、そのうち129例（75.4％）が2回目接種と4週間後の血清測定を完了した。既存対照群との比較では、HPV-16の幾何平均抗体価（GMT）比は2.29（90％CI 2.03-2.58）だった。7カ月時点のHPV-16のGMTは、2回接種レジメン後（7213.1 mMU/mL、90％CI 6245.0-8331.4）が既存対照群の3回接種レジメン後（3154.0 mMU/mL、同2860.2-3478.0）よりも高かった。初回接種後、134例中118例（88.1％）でHPV-16にセロコンバージョンを認め、2回目接種から4週間後の血清陽性転換率...