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AAO-HNS診断基準満たすメニエール病の推定有病率低い

2024年2月27日  The Laryngoscope

現行の診断基準に基づくメニエール病(MD)の推定有病率および臨床人口統計学的特性を横断研究で検討。2013-22年に耳鼻咽喉科を受診し、国際疾病分類第10版(ICD-10)でMDと診断された患者を特定し、チャートレビューを実施して米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会(AAO-HNS)診断基準を満たすMDの推定有病率を算出した。臨床人口統計学的特性はMDを有しない対照患者との比較で評価した。 その結果、MDのICD-10診断806例のうち、診断基準を満たすMD患者は480例(確定診断168例)だった。MD患者の受診時平均年齢は49歳、47%が男性で、白人の割合が対照患者より有意に高かった(76% vs. 66%、P<0.001)。人口統計学的特徴で調整後、MD患者は対照患者に比べて、片頭痛のオッズが有意に高く(オッズ比1.74、1.26-2.42)、自己免疫状態のオッズが低く(同0.45、0.28-0.74)、アレルギーのオッズには差がなかった(同0.96、0.74-1.25)。...