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最新の小児HL治療プロトコル、心毒性リスクの低下

2024年2月28日  専門誌ピックアップ

2002-22年に実施されたChildren’s Oncology Groupの臨床試験4件(AHOD0031、AHOD0831、AHOD1331、S1826)で治療を受けたホジキンリンパ腫(HL)患者2563例(診断年齢中央値15歳、男性52.9%)を対象に、治療関連心毒性のリスクをコホート研究で推定。全例がドキソルビシンの投与を受け、1362例が縦隔放射線治療(RT)、307例がデクスラゾキサンの投与も受けていた。主要評価項目は心疾患(グレード3-5)の30年累積発症率とした。 その結果、RT施行患者の放射線療法の使用と平均心臓線量中央値が減少した一方、ドキソルビシンの計画累積投与量および心臓保護のためのデクスラゾキサンの使用が増加した。15歳時に治療を受けた患者の重症または致死的心疾患の推定30年累積発症率はAHOD0031標準治療群(2002-09年登録)9.6%、AHOD0831試験(2009-12年登録)8.6%、AHOD1331試験(2015-19年登録)8.2%、S1826試験(2019-22年登録)6.2%で、未治療集団の予測値は5.0%だった。...