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院内心停止後の心肺蘇生、継続時間と転帰を定量化

2024年3月3日  British Medical Journal

米国で、多施設前向きレジストリを用いて、院内で心停止を来して心肺蘇生を受けた成人(18歳以上)34万8996例を対象に、心肺蘇生の継続時間(胸部圧迫開始から最初の自己心拍再開または蘇生終了までの時間と定義)に基づく時間依存的な転帰の確率を定量化。主要評価項目は、生存退院率と、退院時の良好な機能転帰(成人脳機能分類スコア1または2と定義)とした。 その結果、23万3551例(66.9%)が自己心拍再開を達成し、胸部圧迫開始から最初の自己心拍再開までの中央値は7分だった。自己心拍が再開しなかった11万5445例(33.1%)では、胸部圧迫開始から蘇生終了までの中央値は20分だった。7万8799例(22.6%)が生存退院した。心肺蘇生の継続時間が1分の時点で、生存と良好な機能転帰の確率は、それぞれ22.0%と15.1%だった。確率は時間経過とともに低下し、継続時間39分で生存の確率が1%未満、32分で良好な機能転帰の確率が1%未満だった。...