気管支拡張症成人患者を対象に、吸入抗菌薬の有効性および安全性を系統的レビューおよびメタ解析で検討。CTで気管支拡張症と診断された成人患者を対象とし、投与期間が4週間以上の無作為化比較試験20件(3468例)を組み入れた。主要評価項目は増悪頻度とし、有効性の評価項目には重度の増悪、細菌量、症状、生活の質(QOL)、1秒量(FEV1)を含めた。 その結果、吸入抗菌薬によって、増悪患者数が減少し(リスク比0.85、95%CI 0.75-0.96)、増悪頻度がわずかに減少した(率比0.78、同0.68-0.91)。重度増悪の頻度も減少した(率比0.48、同0.31-0.74)。初回増悪までの期間はわずかに延長した(ハザード比0.80、同0.68-0.94)。また、QOL- Bronchiectasis Respiratory Symptomスコア(QOL-B-RSS)がわずかに増加(2.51、同0.44-4.31)、St. George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)スコアが減少した(-3.13、同-5.93--0.32)。細菌量は一貫して減少、抗菌薬耐性菌...
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