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膵臓がんベストプラクティス実施で生存率改善せず

2024年3月16日  JAMA Surgery

オランダの膵管腺がん患者5887例を対象に、ガイドラインに基づくベストプラクティスの実施強化による生存率改善効果を多施設共同ステップウェッジクラスター無作為化試験で検討。ベストプラクティス[周術期化学療法、緩和的化学療法、膵酵素補充療法(PERT)、栄養士紹介、胆管閉塞患者での金属ステント使用]実施開始群と実施前群(段階的に介入開始群に移行)で、1年生存率(主要評価項目)を比較した。 その結果、1年生存率は実施前群24%、実施開始群23%だった(ハザード比0.98、95%CI 0.88-1.08)。ベストプラクティスの実施順守率は、術前補助化学療法(11% vs. 11%)、補助化学療法(48% vs. 51%)、栄養士紹介(59% vs. 63%)で差はなかった。緩和的化学療法(24% vs. 30%、オッズ比1.38、95%CI 1.10-1.74)、PERT(34% vs. 45%、同1.64、1.28-2.11)、金属胆管ステント使用(74% vs. 83%、同1.78、1.13-2.80)では実施順守率が高かった。...