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Lp(a)高値はhs-CRP値と関係なくMACEリスク上昇

2024年3月16日  専門誌ピックアップ

アテローム性心血管疾患(ASCVD)の1次・2次予防集団を対象に、リポ蛋白(a)[Lp(a)]に高感度C反応性蛋白(hs-CRP)と独立して心血管リスクとの関連が見られるかどうかをコホート研究で検討。1次予防集団としてUK Biobank参加者、2次予防集団としてFOURIER試験とSAVOR試験の参加者のデータを用いて、主要有害心血管イベント[MACE:心血管死亡、心筋梗塞(MI)、虚血性脳卒中の複合]、MACEの各項目、末梢動脈疾患(PAD)のリスクを評価した。 UK Biobankの35万7220例のうち65%がhs-CRP低値(2mg/L未満)、35%が高値(2mg/L以上)だった。ASCVD危険因子で調整したCox比例ハザードモデルでは、Lp(a)が高いことは、hs-CRP値にかかわらずMACEの心血管リスク上昇との関連が見られた[hs-CRP高値:Lp(a) 50nmol/L上昇当たりのハザード比1.05(95%CI 1.04-1.07、P<0.001)、低値:同1.05(1.04-1.07、P<0.001)、交互作用のP=0.80]。MI、虚血性脳卒中、PADについても同...