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CD19 CAR T細胞療法は自己免疫疾患にも有効か

2024年3月18日  New England Journal of Medicine

自己免疫疾患患者15例を対象に、CD19キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法の有効性と安全性を症例集積研究で検討。重症の全身性エリテマトーデス(SLE)8例、特発性炎症性筋疾患3例、全身性強皮症4例を組み入れ、CAR T細胞を単回注入後に最長2年間追跡して、各疾患の評価スコアで評価した。 その結果、追跡期間中央値の15カ月で、B細胞無形成の平均持続期間は112日だった。SLEの全例がDefinition of Remission in SLE(DORIS)基準の寛解を達成し、特発性炎症性筋疾患の全例が米国リウマチ学会-欧州リウマチ学会(ACR-EULAR)基準の重要な臨床反応を示し、全身性強皮症全例のEuropean Scleroderma Trials and Research Group (EUSTAR)活動性指標スコアが低下した。免疫抑制療法は全例で完全に中止された。グレード1のサイトカイン放出症候群が10例に発現した。グレード2のサイトカイン放出症候群、グレード1の免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群、入院に至る肺炎が各1例に発現した。...