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上咽頭がん、IC後の放射線療法は化学放射線療法に非劣性

2024年3月19日  JAMA Oncology

未治療の非角化型III-IVB期上咽頭がん患者383例を対象に、導入化学療法後の化学放射線療法に対する放射線治療の非劣性を第III相非盲検無作為化試験で検証。3年無増悪生存(PFS:治療開始から病勢進行の最初の徴候または死亡までの期間)を主要評価項目とし、非劣性マージンを10%に設定した。 その結果、intention-to-treat集団での3年PFSは導入化学療法+放射線治療単独(IC-RT群)76.2%、導入化学療法+化学放射線療法(IC-CCRT群)76.8%だった。群間差は0.6%(95%CI -7.9-9.1、非劣性P=0.01)で、化学放射線療法に対する放射線治療単独の非劣性が示された。per-protocol集団でも同様の結果が報告された。グレード3-4の短期毒性の発生率はIC-CCRT群よりもIC-RT群の方が低かった。晩期毒性に群間差は見られなかった。...