脳卒中再発予防にチカグレロル＋ASA、Hcy高値女性に有益

CYP2C19機能喪失型アレル保有の軽度脳卒中または一過性脳虚血発作患者を対象に、クロピドグレル＋アセチルサリチル酸（ASA）と比較したチカグレロル＋ASAの有効性と安全性に対するホモシステイン（Hcy）値の影響を無作為化比較対照試験（CHANCE-2試験）の事後解析で検討した。 その結果、Hcy値上昇群では、チカグレロル＋ASAの使用が90日以内脳卒中再発のリスク低下と関連したが（ハザード比0.60、95％CI 0.45-0.81）、非上昇群では関連しなかった（同0.97、0.71-1.32、交互作用P＝0.04）。連続変数として解析した場合、Hcy値が高いほど、脳卒中再発に対するチカグレロル＋ASAの便益が増加した（交互作用P＝0.04）。脳卒中再発について、女性ではHcy値と治療に有意な交互作用が認められたが（交互作用P＝0.04）、男性では認められなかった。重度または中等度の出血に関して、Hcy値と治療に有意な交互作用は認められなかった（交互作用P＝0.7）。...