採卵日前と採卵当日のmicro-TESE、妊娠率と出産率は同等

顕微鏡下精巣内精子採取術（micro-TESE）で得た新鮮な精子により卵細胞質内精子注入（ICSI）を施行した非閉塞性無精子症（NOA）カップルを対象に、胚発生と臨床転帰に及ぼすmicro-TESEの施行時期の影響を検討。micro-TESEが採卵前日までに行われた群（採卵日前群）と採卵当日に行われた群（採卵当日群）で比較した。 その結果、採卵日前群では採卵当日群と比較して、精巣内精子を採取できた患者の割合（62％ vs. 69％、オッズ比1.4、95％CI 1.1-1.7、P＜0.001）および受精率（45％ vs. 53％、同1.4、1.2-1.7、P＝0.01）が有意に低かった。卵割率に有意な群間差は見られなかったが、着床率は採卵日前群の方が採卵当日群よりも有意に高かった（28％ vs. 22％、同0.7、0.6-0.9、P＝0.01）。ただし、両群の臨床的妊娠率と出産率に統計的有意差は見られなかった。...