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大腸がん予後/治療効果予測を改善するpathomicsシグネチャの構築

2024年3月25日  JAMA Surgery

組織学的にIII期大腸がんと診断された患者785例(平均年齢62.7歳、男性55.7%)のデータを用いて、pathomics(病態オミックス)シグネチャと無病生存(DFS)および全生存(OS)との関連を後ろ向き実用的研究で検討。ヘマトキシリン・エオジン染色デジタル画像から114種類の分子病態学的特徴(pathomics feature)を抽出し、pathomicsシグネチャを構築した。pathomicsシグネチャと予後予測精度および化学療法に対する反応との関連を評価した。 その結果、pathomicsシグネチャは、訓練コホートでDFS(ハザード比2.46、95%CI 2.89-4.13、P<0.001)、およびOS(同2.78、2.34-3.31、P<0.001)の独立関連因子だった。C統計量の比較では、pathomicsシグネチャをpathomicsノモグラムに加えると、訓練コホート(DFS:同0.88、0.86-0.89 vs. 0.73、0.71-0.75、P<0.001、OS:0.85、0.84-0.86 vs. 0.74、0.72-0.76、P<0.001)および検証コホート...