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糖尿病、肥満外科手術の長期転帰は内科的管理より良好

2024年3月26日  Journal of the American Medical Association

米国で2型糖尿病患者を対象に、肥満外科手術と内科的管理/生活習慣介入とを比較する4つの単施設無作為化比較試験の参加者を最長12年間追跡し、長期的な血糖管理と安全性を検討(ARMMS-T2D研究)。主要評価項目は、試験開始時から7年時点までのヘモグロビンA1c(HbA1c)の変化量とした。 この長期追跡調査には262例(平均49.9歳、平均BMI 36.4、女性68.3%)を組み入れ、追跡期間中央値は11年だった。追跡期間中、内科的/生活習慣群に無作為化された参加者の25%が肥満外科手術を受けた。7年時点のHbA1cは、内科的/生活習慣群で試験開始時の8.2%から0.2%低下し(95%CI -0.5-0.2%)、外科手術群で8.7%から1.6%低下した(同-1.8%--1.3%)。群間差は7年時点で-1.4%(同-1.8%--1.0%、P<0.001)、12年時点で-1.1%(同-1.7%--0.5%、P=0.002)だった。外科手術群の方が糖尿病治療薬の使用量が少なく、糖尿病寛解率が高かった。死亡と主要心血管イベントに差はなかった。...