神経発達症児にアトピーがあると、学習や記憶に影響

米国で、小児のアトピー性皮膚炎（AD）と認知機能障害の症状（学習や記憶の困難）との関連を横断研究で検討。知的障害や自閉症のない17歳以下の小児を対象に収集された米国National Health Interview Surveyの2021年のデータを用いて小児の介護者が報告した学習または記憶の困難を評価した。 その結果、重み付けした参加者計6973万2807例中922万3013例（13.2％）がADだった。社会人口統計学的因子等で調整した多変量ロジスティック回帰モデルで、ADには学習困難（調整オッズ比1.77、 95%CI 1.28-2.45）、記憶困難（同1.69、1.19-2.41）のオッズ上昇との関連が見られた。神経発達症児（ADHD、学習障害など）では、ADがあると記憶障害のオッズが2-3倍だったが（同2.26、1.43-3.57）、神経発達症のない児では、ADに学習障害や記憶障害との関連は見られなかった。...