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コロナ感染の症状が短期間でも軽度認知障害と関連

2024年3月31日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の認知機能障害の発生状況を検討。イングランドで認知機能に関するオンライン調査を完了した11万2964例を検討対象とした。 重回帰解析の結果、非感染者に比べ、症状が4週未満または12週以上で消失した感染者の全般的認知機能の障害度は同程度かつ小さかった(-0.23SD、95%CI -0.33--0.13、-0.24SD、-0.36--0.12)。症状の非消失者は非感染者より障害度が大きかった(-0.42SD、-0.53--0.31)。最初のウイルスまたはB.1.1.7変異が優勢期間の感染は、その後の変異株の感染に比べ障害が大きく(例:B.1.1.529変異感染者と比較したB.1.1.7変異感染者-0.17SD、-0.20--0.13)、入院患者は非入院患者に比べ障害度が大きかった(例:ICU入室者-0.35SD、-0.49--0.20)。症状非消失群と非感染群の比較では、記憶、論理的思考力、実行機能の課題が大きな障害度と関連し(-0.33--0.20SD)、これらの課題は記憶力低下やブレインフォグなどと弱い相関を示した。...