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母体肥満で妊娠37週以降の死産リスク顕著に上昇

2024年3月31日  専門誌ピックアップ

単胎児の妊婦を対象に、母体肥満による死産への影響を後ろ向き住民対象コホート研究で検討。Better Outcomes Registry and Network(BORN)から2012-2018年の出生データ68万1178件を組み入れ、正常BMIを参照に妊娠前の母体体格指数(BMI)区分と死産の関係を評価した。また、母体肥満単独と、他の危険因子を伴う母体肥満による死産への影響も評価した。 1956件が死産だった。肥満1度と死産発生率の上昇に関連が見られた(調整後ハザード比1.55、95%CI 1.35-1.78)。この関連性は、肥満3度の方が強く(同1.80、1.44-2.24)、肥満2度で最も強かった(同2.17、1.83-2.57)。妊娠週数で層別化したオッズ比の点推定値をプロットしたところ、他の危険因子の有無を問わず肥満の母体では、BMIが正常な母体に比べて妊娠37週以降の死産の相対オッズが著しく上昇した。潜在的媒介因子の影響は最小限だった。...