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TAVI後入院期間を短縮する介入の効果確認

2024年4月1日  European Heart Journal

経大腿動脈経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)を受ける高度の症候性大動脈弁狭窄症患者を対象として、TAVI後の入院期間(LOS)短縮のための介入の有効性と安全性を前向き、多施設共同、クラスター無作為化対照試験で検討(FAST-TAVI II試験)。介入は、LOS短縮のためのケアの質向上の専用トレーニングプログラムと8週間の実施段階で構成された。主要評価項目は3日以内に早期退院した患者の割合とし、副次評価項目はLOS、30日死亡率、心血管イベントによる30日再入院率などとした。 その結果、介入群に969例、対照群に860例を組み入れ(平均81.9歳、平均EuroSCORE II 4.4%)、介入群の563例(58.1%)と対照群の364例(42.3%)が早期退院を達成した。LOS中央値は、介入群の方が対照群より有意に短かった(3日 vs. 4日、P<0.0001)。30日死亡率はいずれも低く、2群で同程度であり(0.5% vs. 0.9%、P=0.30)、30日再入院率も同様だった(4.6% vs. 2.8%、P=0.28)。...