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MIS/TIAにDAPT、LDL-C値が低いと出血リスク上昇

2024年4月5日  JAMA Neurology

抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を受けている軽症虚血性脳卒中(MIS)または高リスク一過性脳虚血発作(HRTIA)の患者を対象に、LDLコレステロール(LDL-C)値と出血リスクとの関連を2件の無作為化二重盲検プラセボ対照試験の統合データの解析で検討(CHANCE試験、CHANCE-2試験)。主要評価項目は、無作為化後3カ月以内の重症度を問わない出血とした。 この研究は、DAPTを受けた7440例(クロピドグレル-アスピリン群4486例、チカグレロル-アスピリン群2954例)を対象とした(年齢中央値64.32歳、女性33.32%)。3カ月の時点で270件(3.63%)の出血事象が報告され、LDL-C 70mg/dL未満であると、重症度を問わない出血(調整ハザード比1.48、95%CI 1.03-2.12)および重度または中等度の出血(同2.78、1.18-6.53)のリスクが上昇した。チカグレロル-アスピリン群ではLDL-C値が低いほど重症度を問わない出血のリスクが上昇した(同1.71、1.08-2.72)が、クロピドグレル-アスピリン群では重症度を問わない出血のリスクの上昇は認めら...