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易刺激性の若者にオキシトシン投与で感情処理領域に変化

2024年4月6日  専門誌ピックアップ

破壊的行動障害および重篤気分調節症またはそのいずれかと診断され、重度の易刺激性(Affective Reactivity Indexスコア4点以上)を有する若者52例を対象に、オキシトシン鼻腔内投与が感情処理領域におよぼす神経的影響を無作為化プラセボ対照試験で検討。43例(オキシトシン群22例、プラセボ群21例)が治療前と治療後に情動ストループ課題を用いた機能的MRI(fMRI)を受けた。 その結果、オキシトシン投与患者はプラセボ投与患者に比べて、臨床全般印象度-重症度(CGI-S)および改善度(CGI-I)に基づく評価で有意な改善を示した。fMRIデータは、dorsomedial prefrontal cortexおよびposterior cingulate cortexの感情刺激に対する血中酸素濃度依存性(BOLD)反応がプラセボよりもオキシトシン投与後に有意に低下したことが示された。このBOLD反応の変化は臨床重症度の改善と相関した。...