中心静脈カテ留置の約3％に重篤な合併症が発生

中心静脈カテーテル（CVC）に関連する合併症の発生率を検討。2015-23年に発表された観察研究と無作為化試験130件を対象に、ベイズランダム効果メタ解析を用いてイベント発生率を算出した。 事前に規定したCVC関連合併症15種のうち7種のメタ解析の結果、CVC留置関連合併症発生率は、カテーテル1000本当たり留置失敗20.4件（95％信用区間10.9-34.4）、動脈カニュレーション2.8件（同0.1-10）、動脈穿刺16.2件（同11.5-22）、気胸4.4件（同2.7-6.5）だった。CVC使用関連合併症発生率は、使用日数1000日当たりカテーテル機能不全5.5件（同0.6-38）、感染4.8件（同3.4-6.6）、深部静脈血栓症（DVT）2.7件（同1.0-6.2）だった。CVCを3日間留置した患者1000例中30.2例（95％信用区間21.8-43.0）に重篤な合併症（動脈カニュレーション、気胸、感染、DVT）が1件以上発生すると推定された。超音波の使用が動脈穿刺（リスク比0.20、95％信用区間0.09-0.44、カテーテル1000本当たり13.5件 vs. 68.8件）およ...