1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 難治性誤嚥伴う頭頸部がんサバイバーに機能的喉頭摘出でQOL改善

難治性誤嚥伴う頭頸部がんサバイバーに機能的喉頭摘出でQOL改善

2024年4月10日  専門誌ピックアップ

高度嚥下障害と難治性誤嚥を伴う頭頸部がんサバイバーで2016年7月-2022年3月に機能的喉頭摘出(Functional Laryngectomy:FL)を受けた20例(平均年齢72.4±7.0歳、男性19例、女性1例)を対象に、FLが発声(評価尺度VHI)、嚥下(同EAT-10)、機能的経口摂取(同FOIS)、QOL(同FACT-H&N)および気分(同POMS)の主観的評価を改善するかどうかをコホート研究で検討した。 その結果、FL後に各評価尺度の平均値が改善し、いずれも効果量は大だった[VHI:FL前63.6±34.0、1カ月時86.9±33.7、3カ月時71.3±36.1、6カ月時39.7±26.9、効果量η2=0.42(95%CI 0.19-0.56)、EAT-10:同33.2±7.4、23.1±10.8、12.1±9.1、8.3±7.4、η2=0.72(0.54-0.80)、FOIS:同2.0±1.5、2.9±1.7、4.8±2.5、5.2±1.7、η2=0.6(0.38-0.71)、FACT-H&N:同86.2±17.8、93.6±18.4、109.0±18.4、121.0...