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PCI後のP2Y12阻害薬単剤療法とDAPTを比較

2024年4月15日  専門誌ピックアップ

経皮的冠動脈形成術(PCI)後の標準的な抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)と比較したチカグレロルまたはクロピドグレル単剤療法のリスクと便益を系統的レビューと患者レベルのメタ解析で検討。PCIを受けた経口抗凝固療法の適応のない患者を対象としてP2Y12阻害薬単剤療法とDAPTを比較した無作為化試験6件から2万4394例(DAPT 1万2403例、チカグレロル単剤療法8292例、クロピドグレル単剤療法3654例、プラスグレル単剤療法45例)をper-protocol解析に組み入れ、死亡、心筋梗塞(MI)、脳卒中の複合について、チカグレロルまたはクロピドグレル単剤療法のDAPTに対する非劣性を判定した(ハザード比マージン1.15)。 チカグレロルは主要評価項目についてDAPTに非劣性を示した(ハザード比0.89、95%CI 0.74-1.06、非劣性のP=0.004)が、クロピドグレルは非劣性を示さなかった(同1.37、1.01-1.87、非劣性のP>0.99)。大出血のリスクはチカグレロル(同0.47、0.36-0.62、P<0.001)とクロピドグレル(同0.49、0.30-0.81、P...