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副甲状腺凍結保存と自家移植の費用効果を推定

2024年4月16日  JAMA Surgery

凍結保存した副甲状腺組織の自家移植(DACP)の臨床転帰とこの治療の費用効果を、大規模な学術医療機関単施設の後ろ向き患者レビューで検討。主要評価項目は、移植片の機能性、臨床転帰、質調整生存年(QALY)当たりの支払意思額閾値10万米ドルでの費用効用とした。 追跡期間中央値48.2カ月で、591例が凍結保存を受け、そのうち10例(1.7%、平均45.6歳、男性60%)がDACPを受けた。自家移植片のうち、移植後完全に機能したのはごく一部(2例、20%)で、半数(5例、50%)が部分的に機能し、3例(30%)は機能しなかった。費用効用モデルからの推定では、10年間に凍結保存を受けた591例および自家移植を受けた10例の追加費用は61万8791.64ドル(2022年ドル換算)で、8.75QALYが増加し、結果としてQALY当たりの限界費用は7万719.04ドルで、一般的な支払意思額閾値10万/QALYを下回った。...