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早期の高用量抗精神病薬投与が発症を助長

2024年4月17日  JAMA Psychiatry

精神病の臨床的高リスク状態(CHR-P)の患者を対象に、ベースラインでの抗精神病薬投与およびその用量と精神病発症リスクとの関連について系統的レビューとメタ解析で検討。主要評価項目は、ベースライン時に抗精神病薬を投与されたCHR-P患者の精神病発症とし、ベースライン時のクロルプロマジン相当量(CPZ-ED)の平均値を、精神病を発症した患者と非発症患者で比較して評価した。 その結果、8件の研究のCHR-P状態の患者290例(平均19.4歳)のうち、66例が精神病を発症し、224例が発症しなかった。平均CPZ-EDは、精神病発症群が60-395mg/日、非発症群が13-224mg/日だった。精神病発症群の方が非発症群より、共通効果モデル(Hedgesのg 0.41、95%CI 0.12-0.70、z 2.78、P=0.005)と変量効果モデル(Hedgesのg 0.41、95%CI 0.15-0.67、z 3.69、P=0.008、τ2 0.0)のいずれもCPZ-EDが高かった。...