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完全母乳期間が長いと小児のBCP-ALLリスクが低下

2024年4月19日  専門誌ピックアップ

デンマークのNational Child Health Registerを用いて、完全母乳の継続期間が長いと急性リンパ芽球性白血病(ALL)や前駆B細胞(BCP)ALLなどの小児がんリスクが低下するかどうかを住民対象コホート研究で検討。2005年1月-2018年12月の出生児で、データのある全例(30万9473例、男児51.3%)を組み入れた。層別化Cox比例ハザード回帰モデルを用いて、完全母乳の継続期間と小児がん全体およびサブタイプ別のリスクとの関連を補正ハザード比(AHR)と95%CIとして推定した。 その結果、167万9635人年の追跡中に332例ががんと診断され(診断時平均4.24歳、男児58.4%)、内訳は血液がん124例(ALL 81例、BCP ALL 74例)、中枢神経腫瘍44例、固形がん80例などだった。完全母乳の継続期間3カ月以上は、3カ月未満と比較して血液がんリスクが低く(AHR 0.66、95%CI 0.46-0.95)、その主要因はBCP ALLリスクが低いことだった(同0.62、0.39-0.99)。中枢神経腫瘍(同0.96、0.51-1.88)と固形がん(同...