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MASLD患者にVCTEを用いた肝関連イベント予測精度は良好

2024年4月22日  Journal of the American Medical Association

代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)患者1万6603例(平均年齢52.5歳、男性57.8%)を対象に、vibration-controlled transient elastography(VCTE)を用いたスコアによる予後予測についてコホート研究で検討。組織学的検査または画像検査で脂肪肝と診断された18歳以上の成人を組み入れた。主要評価項目は、肝関連イベント(LRE:肝細胞がんまたは肝代償不全、肝移植、肝関連死)とした。VCTEを用いたAgile 3+(高度線維化)とAgile 4(肝硬変)スコアを他検査と比較した。 その結果、追跡調査期間中央値51.7カ月時点のLRE発生率は1.9%だった。Agile 3+およびAgile 4の両スコアは、ほとんどの他の線維化スコアに比べ、LREの予測精度が最も高かった(時間依存型ROC曲線下面積0.89)。中央値15カ月後、一部の患者でVCTEを再施行した。LRE発生率は、継続してAgile 3+スコアが低値だった患者で1000人年当たり0.6、高値だった患者で30.1だった。ベースラインでAgile 3+スコア高値だった患者では、スコアが20...