英国バイオバンクの統合失調症患者、PRSスコア低い

統合失調症の遺伝学的易罹患性について英国バイオバンク（1438人および対照者49万9475人）とPsychiatric Genomics Consortium（PGC）参加の患者を比較。遺伝学的要因と表現型は、臨床患者対象の研究（CLOZUK、CardiffCOGS、Cardiff F-Series、Cardiff Affected Sib-Pairs）参加者と比較した。また、統合失調症、双極性障害などの多遺伝子リスクスコア（PRS）を算出した。 英国バイオバンク統合失調症患者のゲノムワイド関連解析（易罹患性）の結果は、PGCの結果と高い遺伝的相関を示し（0.98、標準誤差0.18）、他の精神疾患とは予測された相関パターンを示した。統合失調症PRSは、英国バイオバンクの易罹患性の分散の6.8％を説明した。英国バイオバンクの統合失調症患者は、3つの臨床標本より統合失調症PRSが有意に低く、CLOZUK標本より統合失調症関連のコピー数バリアントの割合が有意に低かった。英国バイオバンクの統合失調症患者は、臨床標本より学歴、雇用率および精神病発症年齢が高く、喫煙率が低かった。...