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肥満妊婦の体重増加、IOM勧告未満で児のリスク増加せず

2024年4月24日  Lancet

Stockholm-Gotland Perinatal Cohort研究の参加者で、2008-15年に単胎出産した肥満妊婦1万5760例(クラス1肥満74.0%、クラス2肥満20.1%、クラス3肥満5.9%)の電子医療記録を用いて、妊娠中の体重増加量に関する米国医学研究所(IOM)勧告を下回る体重変化の安全性を住民対象コホート研究で検討。妊娠中の体重増加量のzスコアと複合転帰(死産、乳児死亡、在胎不当過大児/過小児、早産など)の関連をポアソン回帰解析で評価した。 その結果、体重増加量がIOM勧告の下限値(5kg)未満だった妊婦の割合は、クラス1群13.9%、クラス2群24.9%、クラス3群33.2%だった。クラス1群および2群で、勧告下限値未満の体重増加または体重減少による複合転帰リスク増加は見られなかったが、クラス3群ではリスク低下と関連した。例えば、40週時の体重増加量0kgに相当するzスコア-2.4での複合転帰の調整後発生率比はクラス1群0.97(95%CI 0.89-1.06)、クラス2群0.96(同0.86-1.08)、クラス3群0.81(同0.71-0.89)だった。...