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HFpEFの新たな予後予測モデル、高い性能を確認

2024年4月24日  専門誌ピックアップ

定期的に収集される変数を用いて、駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者の予後を予測するモデルを開発。(1)心不全による入院(HFH)または心血管死、(2)心血管死、(3)全死亡――の複合転帰を予測する新モデルをDELIVER試験の6263例のデータを用いて導出し、PARAGON-HF試験の4796例およびI-PRESERVE試験の4128例のデータで妥当性を検証した。 その結果、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)値、6カ月以内のHFH、クレアチニン値、糖尿病など11の変数で構成された最終予測モデルは、PARAGON-HF試験コホート(1年リスク予測のC統計量0.71、95%CI 0.69-0.74)およびI-PRESERVE試験コホート(同0.75、0.73-0.78)の両コホートで高い識別能を示し(同0.73、0.71-0.75)、較正能も良好だった。モデルの識別能は、高感度心筋トロポニンTを含むバイオマーカー由来モデルと同等で、Meta-Analysis Global Group in Chronic Heart Failure(MAGGIC)リスクスコア...