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精神科病棟で強制的行為を増やさず開放方針導入、ノルウェー

2024年4月27日  専門誌ピックアップ

ノルウェー・オスロの病院で、精神科病棟入院患者を対象に、開放的な方針を採用する2病棟と従来どおりの治療を実施する3病棟での強制的行為を実用的無作為化比較非劣性試験で検討。主要評価項目は、1つ以上の強制的手段(自発的でない投薬、分離や隔離、身体的および機械的な拘束など)がとられた状態の患者の割合とした。非劣性マージン15%とした。 開放方針病棟に245例(平均年齢41.6歳、男性49%、非自発的入院73%)、従来治療病棟に311例(同41.6歳、55%、75%)を割り付けた。開放方針は、評価項目に関して従来治療に対し非劣性だった。強制的手段がとられていた患者の割合は、開放方針病棟が26.5%、従来治療病棟が33.4%で(リスク差6.9%、95%CI-0.7-14.5)、特定の強制手段についても同様の傾向だった。職員への暴力の報告は、開放方針病棟では患者1人の入院当たり0.15件、従来治療病棟では0.18件だった。...