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黄体ホルモン製剤と髄膜腫リスクの関連性

2024年4月28日  British Medical Journal

French National Health Data Systemのデータを用いて、黄体ホルモン製剤の使用と頭蓋内髄膜腫リスクの関連を症例対照研究で検討。髄膜腫で頭蓋内手術を受けた女性症例群1万8061例、および各症例を生年および居住地域で5例とマッチさせた対照群9万305例を検討対象とした。条件付きロジスティック回帰を用いて、8種の黄体ホルモン製剤と髄膜腫の関連のオッズ比を算定した。 その結果、髄膜腫リスク上昇が、medrogestone(オッズ比3.49、95%CI 2.38-5.10)、メドロキシプロゲステロン酢酸エステル注射剤(同5.55、2.27-13.56)、promegestone(同2.39、1.85-3.09)で認められ、リスク上昇は長期使用(1年以上)に起因していた。プロゲステロン、ジドロゲステロン、レボノルゲストレル放出子宮内システムでは、髄膜腫リスク上昇は見られなかった。ジエノゲスト、ヒドロキシプロゲステロンに関しては、投与例が少なく結論が得られなかった。...