局所進行皮膚扁平上皮がんへの術前免疫療法で奏効率5割

局所進行皮膚扁平上皮がん患者27例（リンパ腫既往9例）を対象に、術前補助免疫療法としてのセミプリマブまたはペムブロリズマブ投与の有効性をコホート研究で検討。追跡期間中央値は9.5カ月（範囲1.2-40.5）、主要評価項目は放射線学的および病理学的奏効率とした。 その結果、患者5例（18.5％）は臨床的奏効または安定により予定された手術を中止し、1例（3.7％）は病態進行のため手術を中止した。病理学的全奏効率［病理学的完全奏効（pCR）または大奏効］は47.4％（評価可能な患者19例中9例）で、放射線学的全奏効率（完全または部分奏効）は50.0％（同16例中8例）だった。pCR率（36.8％）の方が、放射線学的完全奏効率（12.5％）よりも高かった。リンパ腫既往患者のpCR率は25.0％だった。1年無再発生存率は90.9％（95％CI 50.8-98.7）、無増悪生存率は83.3％（同27.3-97.5）、疾患特異的生存率は91.7％（同53.9-98.8）、全生存率は84.6％（同51.2-95.9）だった。...