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早期パーキンソン病にリキシセナチドで運動スコアを改善

2024年5月1日  New England Journal of Medicine

運動合併症のない診断後3年未満のパーキンソン病(PD)患者156例を対象に、リキシセナチドの運動障害進行抑制効果を第II相無作為化プラセボ対照試験で検討(LIXIPARK試験)。12カ月間のリキシセナチドまたはプラセボの皮下投与後、2カ月間の休薬を行った。主要評価項目は、12カ月時のMDS-UPDRS(国際運動障害学会による統一パーキンソン病評価尺度)パートIIIスコア(スコアの範囲0-132、高値ほど運動障害重症度が高い)の変化量とした。 その結果、12カ月時のMDS-UPDRSパートIIIスコアの変化量はリキシセナチド群-0.04点、プラセボ群3.04点だった(差3.08、95%CI 0.86-5.30、P=0.007)。14カ月時のオフ状態での平均MDS-UPDRS運動スコアはリキシセナチド群17.7(95%CI 15.7-19.7)、プラセボ群20.6(同18.5-22.8)だった。リキシセナチド群の患者の46%に悪心、13%に嘔吐が発生した。...