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家族性高カイロミクロン血症にolezarsen、TG値低下に有望

2024年5月4日  New England Journal of Medicine

家族性高カイロミクロン血症症候群患者66例[ベースライン時の平均トリグリセリド(TG)値2630±1315mg/dL、過去10年間の急性膵炎既往71%]を対象に、アンチセンスオリゴヌクレオチド薬olezarsenの効果を第III相プラセボ対照試験で検討。主要評価項目は6カ月時の空腹時TG値のベースラインからの変化率で、olezarsenの80mg群および50mg群とプラセボ群の差とした。 その結果、プラセボ群に比べ6カ月時点のTG値の有意な低下がolezarsenの80mg群で認められたが(-43.5%、95%CI -69.1--17.9、P<0.001)、50mg群では認められなかった(-22.4%、同-47.2-2.5、P=0.08)。6カ月時点のアポリポ蛋白C-IIIの平均変化率のプラセボ群との差は80mg群-73.7%(95%CI -94.6--52.8)、50mg群-65.5%(同-82.6--48.3)だった。53週時点の急性膵炎エピソード数はプラセボ群11件、olezarsenの各群1件だった(プラセボ群に対する統合olezarsen群の発生率比0.12、95%CI 0....