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1回のPSA検診で15年PCa死亡率低下も絶対的減少はわずか

2024年5月4日  Journal of the American Medical Association

50-69歳の男性を単回の前立腺特異抗原(PSA)検診に招待する介入が前立腺がん(PCa)特異的死亡率に与える影響を、招待なしと比較した無作為化試験(CAP試験)の2次解析を実施。中央値15年の追跡で、適格男性41万5357例の98%を解析対象とした。 その結果、介入群の1万2013例および対照群(検診招待なし)の1万2958例がPCaと診断された(15年累積リスク7.08%、95%CI 6.95-7.21および6.94%、同6.82-7.06)。中央値15年の追跡で、介入群の1199例(0.69%、95%CI 0.65-0.73)および対照群の1451例(0.78%、同0.73-0.82)がPCaで死亡した(率比0.92、95%CI 0.85-0.99、P=0.03)。介入群は対照群に比べて、低悪性度[Gleasonスコア(GS)6以下:2.2% vs. 1.6%、P<0.001]および限局性(T1/T2:3.6% vs. 3.1%、P<0.001)がんの検出率が高いが、中悪性度(GS 7)、高悪性度(GS 8以上)、局所進行(T3)および遠隔進行(T4/N1/M1)がんの検出率は高...