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HFpEF肥満にセマグルチド、心不全症状を改善し体重減

2024年5月5日  Lancet

駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の肥満患者を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照試験2件(STEP-HFpEF試験およびSTEP-HFpEF DM試験)の事前に規定された統合解析を実施。HFpEF患者1145例を対象に、セマグルチドの評価および主要なサブグループで効果が一貫しているかどうかを検討した。52週時のカンザスシティ心筋症質問票臨床サマリースコア(KCCQ-CSS:心不全関連症状および身体的制限の指標)および体重のベースラインからの変化量を2つの主要評価項目とした。 その結果、セマグルチド群はプラセボ群に比べて、KCCQ-CSSの改善度(平均群間差7.5点、95%CI 5.3-9.8、P<0.0001)および体重減少率(同-8.4%、-9.2--7.5、P<0.0001)が有意に大きかった。2つの主要評価項目とも、セマグルチドの有効性は年齢、人種、性別、BMI、収縮期血圧、ベースラインのC反応性蛋白および左室駆出率を含む複数のサブグループでおおむね一貫していた。...